AIRSスペシャル 第2回 「ポールモーリアのクリスマスソング」
番組名:AIRSスペシャル 第2回
「ポールモーリアのクリスマスソング」
放送日:1982年12月20日
出演者:語り 吉田卓也
スタッフ:制作構成技術 こたつ猫プロダクション
82年後期に発足したAIRSスタジオ(アベノ局)だが、なかなかレギュラー番組の制作が振るわず、当時は不定期の臨時放送扱いだった「第3放送」のマスター局としての業務が多かった。
まれに作られる番組もなかなか評価が一定せず、局長吉田の悩みの種であったに違いない。
当時の吉田局長は「演技演出実習(スタジオシアター)」で忙しく、スケジュールの調整が難しく、ようやく実習が終わったこの時期に、阿倍野局の評価への起死回生の策として良質な音楽番組として制作した。
「音楽番組」というと、ついつい、音楽の合間にフリートークを挟むような安易なものが多くなりがちな中、きちんと構成を決めてまじめに制作、AIRS制作番組として当時良い評価を受けていた。
残念ながらあくまでも穴埋め番組扱いであったため、制作本数はわずかで、現在確認ができているのは、
11月6日の第1回「ザンフィルの調べ」と、この回と、それから10カ月以上経過した、1983年9月24日の第3回「我が故郷を結ぶ橋~天草五橋」の3本。
AIRSスペシャルは丁寧に制作されているため、音質も良く、放送マスターになってもかなりの音質で残されていた。
AIRSの機材はほとんどがその後3代目KRS(平町)に移転設置されて使用されているはずだが、なぜか3代目KRSの音質はあまり良くないのは、電源などの関係なのだろうか。