アジマスのずれをヘッドを触らずに修正(逃げの一手)

古いテープから音源を取り込む時に、アジマスのという問題も無視できません。
「アジマス」とは、テープとヘッドの角度の事です。
解説がむずかしいのでWikipediaへのリンクでごまかしておきます。(笑)

アジマスとは (ウィキペディアより)

簡単に言えばテープに録音するヘッドという部分がテープの走行方向に直角にあたるようになっているべきなのですが、なかなかうまく行かない事が多いです。

に対して正確を期するなら再生するならば再生するテープのアジマスに合わせるべき所ですが、もはや「NAB-J」や「JIS」の「レファレンステープ」も存在しない(あっても劣化している)今となっては、勝手に再生ヘッドのアジマスをいじる方がコワイです。オシロとオシレータがあれば録再ヘッド間のアジマスは修正できますが、元に戻るだけでそれがNAB-Jの規格道理かどうかはもはや過去のレジェンドですから。
それに業務に使うわけではない音源について、そこまで苦労する必要があるかどうかと考えると、「ハードマニア」ではない自分にとって、そんな事より中身を手早く取り出す事のほうが重要に思えます。

そこで、逃げの一手として、取り込んだデータの左chと右chの時間軸をわずかばかりずらして、位相を合わせることができます。
なぜかというと、テープに直角にヘッドが当っていない=右チャンネルと左チャンネルの再生時間にわずかなズレが生じている、と考えてもいい訳です。
もちろんアジマスが正しくなるわけではなく、ということは特に高域特性については元の再生音が得られない事にはなるのですが、テープの劣化による音質の変化に対してどれくらいの変化があるのかという事です。
人間の耳とは正直なもので、それよりも「位相差」によるわずかな違いによる違和感の方がはるかに聞き分けています。
いわゆる「オーディオマニア」が大好きな「音の定位」の問題です。

規正信号(1Khz Signwave など)が録音されていれば、合わせやすい
ない場合は、ナレーションなどモノラルに近い信号を見ながら「PHASE」が右端に近い場所を探す

あー、説明めんどくさいのでこれもウィキペディア参照でお願いします。
 位相 定位感 (いずれもウィキペディアより)

ということで、我が考古研では、この問題をDAWに取り込んでからデジタル処理上で、位相を合わせる事で解決しています。

デジタル卓にて取り込み中にオシロを見ながら片方のチャンネルをずらす方法もあります。
(写真では「4」となっています。サンプリング 44100Hz の場合、4/44100秒=11025分の1秒ずらしている事になります)

※リニアデータ上ではわずかな違いしか感じられなくても、MP3などに変換するとその違いが顕著に感じられるようです。これは、リニアがLとRのデータを持っているのに対して、MP3は、CとL-Rのデータを使っているからではないかと(個人的にですが)解釈しています。

なんかうまく説明できませんけど、まあ、そんな事もやっているという話です。
デジタルですけど、アナクロいや間違いアナログな思考法です。


SON-Lab
SON南大阪ネットワークOB会付属考古学研究所

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