ミニFM、ミニコミFMとは

「ミニFM」「ミニコミFM」とは

「ミニFM」ブームよりも歴史の古い「ミニコミFM」の「SON」

「SON南大阪ネットワーク」は、「ミニFM」ブームより遡る事約2年、
さらに、その元となった初代会長の私設ミニ放送局まで遡ると約5~6年も前に産声を上げていました。
関西地区で若者の間で有名になった、「アメリカ村」での某DJ「M」の放送よりも古いミニ放送局です。
(この事は「MBSナウ」でも「対決」として取り上げられています)

「ミニFM」ではなく「ミニコミFM」
「SON」は、誕生以来、自分たちの形態を「ミニコミFM」と称していました。
前述のように「ミニコミ誌」を電波媒体に置き換えたというスタンスを取っているためです。
「ミニFM」という呼称は、後にブームが到来した際に、「小さな放送局」という意味で雑誌記者がブームを指して勝手に使いだした呼び名です。
イベント出演やマスコミでの紹介の際に、他の団体と総称して「ミニFM」とくくられる事は容認していましたが、「SON南大阪ネットワーク」単体を指して「ミニFM」と紹介される事は、他の「一般人の放送ごっこ」と同一視される事を避けるために、原則お断りしておりました。

■他にも関西に存在したアマチュア放送局

  • あまちゅあ放送同人ぷろじぇくとはちまる
    芸大生を中心として行われたアマチュア放送局には、他にもうひとつの団体が存在しました。
    1981年に誕生し、1984年初頭に解散した「あまちゅあ放送同人ぷろじぇくとはちまる」です。
    こちらは、大阪芸術大学放送学科1980年入学生を中心として(一部例外あり)結成され、卒業までの約2年半に渡って活動を続けました。
    この団体は「関西各地に良質な番組を放送するアマチュア団体」という位置づけで結成され、SONとは別個の活動をしていました。
    構成員の特徴から、制作、技術、アナウンス、演技などに優秀な人材が多く、マスコミの放送局とは「プロでない」という事を除けば全くひけを取らないかなり良質な番組を制作、放送していました。
    SONとの大きな違いは、上記の事柄以外に、大阪府、奈良県、兵庫県、滋賀県に数か所の送信所を設け、テープネットによる「全送信所同日同時放送」を行っていた事です。
    このため、この特徴をフルに活用して放送日の夕方発表の気象協会の予報に基づき「天気予報」まで放送していました。
    SONとも、お互いに刺激しあい、切磋琢磨し、人材の交流や送信設備や枠の融通(いわゆるクロスネット)なども行い、活動をしていました。
    あくまでも、趣旨に賛同した「同人」による活動とし、後継者の育成は行わない方針であったため、主要メンバーが卒業する、1984年の初頭には解散しました。
    この団体の「元同人」も、現在は、放送、舞台芸術、アニメーション、音楽などの各分野で活躍しています。
    SONと同じように、意外と、皆さんの知っている人の中に「はちまる」の関係者がいるかも知れませんよ。

ミニFMとは?

かつて1980年代中頃、「ミニFM」というものが流行しましたが、それはどんなものだったのでしょうか?

  • 微弱電波による放送
    電波法では、一定の基準を定め、その基準以下の電波を「微弱電波」としています。
    この基準以下の電波を出す場合は「無線局」とはみなされず、電波を出すための資格や認定を必要としません。
    この「微弱電波」を使用したもので、現在一般的なものに「携帯型オーディオプレーヤー」の音を、カーステレオなどで聴くための「トランスミッター」があります。
    また「ミニFM」そのものとしては、現在でも、「観光地や観光施設の案内」や「イベントの案内用」、「スポーツ大会での観客へのサービス」、「町内会での告知や親睦」「学校内の放送」などの用途で開設されているものがあります。
  • 「コミュニティー放送局」との違いは?
    現在では、各市町村などの自治体単位をサービスエリアとした「コミュニティーFM放送局」があります。
    これは、ちゃんとした組織が申請、責任者や無線従事者を置いて運営し、総務省から認可された、れっきとした無線局であり、「JOZZ」から始まる7文字のコールサインも付与されています。
  • どうやって放送するの?
    ミニFMは、これと同種の電波を使用しもっと極端に出力を抑えた「微弱電波を発射する送信システム」です。
    マイクロフォンでトークなどの音を拾い、かつては、カセットデッキやオープンリールデッキで録音や再生を行い、それらをミキシングアンプ(ミキサー)で整えて、その出力を微弱電波を発射するトランスミッターで送信します。
  • トランスミッターはどうやって入手する?
    トランスミッターは、音の変化を電気信号にしたものを入力して、電波として発信するものです。
    当時は、「電子工作キット」などで発売されているものを製作して使用するのが一般的でした。
    現在でも、電子パーツの販売店などでこれらを求めることができます。
    もちろん、アマチュア無線家など電子と電波の知識がある人が、電子パーツで自作することもできます。
    ※ご注意!※
    (アマチュア無線機を改造してこのような用途に使用することは法令で認められていません。)

    「自分で作るのはちょっと」という方には、それらの完成品を販売しているところもあります。
    それ以外では、現在では、上記「携帯型オーディオプレーヤー」用のトランスミッターを購入するのが、最も簡単ですが、これらは「すぐ近くのカーステレオで受信する」ことが前提のため、電波の強度がかなり弱いものがあります。
    自宅の中だけで聴くには多分問題なく受信できますが、「他人に聞いてもらう」にはちょっと無理が?
  • 市販の実験用トランスミッター
    現在では「コミュニティーFM放送局」などの多局化により、比較的簡便にFM電波を出す設備の需要が多く、無線機メーカーなどでは製品として発売している所があり、一般にも実験目的として販売している場合もあります。
    ここでは特に紹介しませんが、『FMトランスミッター』などの用語でネット検索してみると良いでしょう。
    くれぐれも、電波法で定められた「微弱電波」の範囲内で送信するように、出力を調整しましょう。
    かつてのミニFMブームの時代には、この基準を守らなかったために、取締りの対象となったミニFM局もあります。

ミニFMでの放送内容

どんな番組を放送するのかということですが、ただの「放送局ごっこ」では意味がありませんし、やはり「ミニFMらしい」個性のある内容が必要ではないでしょうか?
これは現在の「インターネットラジオ」「ポッドキャスト」にも共通することだと思います。

  • 自分の専門的知識を紹介
    最も現実的な内容としては、自分の専門的な知識の事柄を放送することでしょう。
    というよりも、『そういう事柄を放送したいからミニFM放送を始める』という順序だと思います。
    観光地の案内放送、スポーツ大会の場内放送などもそうですね。

    アマチュアバンドの活動をしている人たちは、その紹介なども最適な手法だと思います。
  • 市販の音楽は原則使えない
    どのような著作物でも「著作権」と「著作隣接権」というものが存在します。
    市販のCDなどの音楽は、作者に著作権、音楽出版社やレコード会社などに著作隣接権があります。
    これらの権利者に無断で録音物に固定したり、一般大衆に頒布することはこれらの権利の侵害にあたります。

    「個人的に楽しむ場合を除き」という規定は、ごく狭い限定された場合と考えられます。
    一般的には、「市販の音楽を録音したものを友人にプレゼントする」行為も違反とされています。

    もちろん、その目的を明らかにし、それに見合う対価を支払い、権利者の許諾を得た場合は可能となります。

    現在市販のCDとして世の中に出ている音楽の著作者は「日本音楽著作権協会」に加盟している場合がほとんどです。
    市販の音楽の使用を申請する場合は、この団体に問い合わせると良いでしょう。
    また、この団体のホームページで詳しく調べる事ができます。

    また、インディーズな活動をしている音楽家には、これらに所属していない場合もあります。
    その場合は、直接その音楽家に問い合わせて許諾をもらうことになります。
  • どんな音楽だと使える?
    あなたの知人や友人に音楽家がいれば協力をお願いして、その音楽を使用するのが手っ取り早いかもしれません。

    また、使用方法や目的を問わず、使用する事を許諾して発売やネット配信やネット通販、店頭で販売をしている音楽もあります。
    つまり、発売価格に利用料も含まれているものや、フリーの音源などというものです。
    これが一番現実的な選択かもしれませんね。

SON南大阪ネットワークOB会付属考古学研究所
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